出会いと春

出会いと春

小さな頃から、私は男の人が苦手でした。女姉妹で、回りには男の人が少なかったこと、唯一の家族の中の男性が父親でした。私は、彼のことが嫌いではありません。私のことを大切に、育ててくれました。それに、今もとても親切にしてくれます。でも、苦手な面もありました。彼はとてもガサツで、繊細さにかけるのです。身の回りの男の人は彼の身なのに、そんなところばかり見せら、私の中の男の人のイメージは、彼で固定されてしまいました。だから私は、高校生まで、ずっと男の人のことを避けて生きて行きました。中学二年生の頃、同じクラスの男子に、告白されたりもしました。でも、それを受けることは出来ませんでした。やっぱり、男の人は怖かったのです。

高校に入学しても、それは代わりませんでした。だから、私は本当は女子高に行きたかったのですが、不幸にも。私の住んでいるところは田舎過ぎて、女子高はありませんでした。だから私は、驚愕に通うしか、選択肢がなかったのです。でも、義務教育が終わったからといって、苦手なものがなくなるわけは、ありません。中学校よりも知っている人が減り、私の男嫌いを知る人も、ほとんどいない環境。近いうち、私が男の人と何か話をしなければならないのは、必至でした。私にはそれが、憂欝でしかありませんでした。私がそんな鬱々とした気持ちで春の渡り廊下を行こうとした時、ある人が目に入りました。彼はぼんやりと渡り廊下の窓の外から顔を出し、とても間抜けな顔をしていました。男の人が苦手な私でも、思わず笑ってしまうような光景です。彼は、同じクラスの子でした。線の細い、いつも眠そうな子です。名前は知らないけど。私が彼の後ろを通る時、彼は私の気配に気が付きました。振り向いて、何をしてるの、と私に尋ねました。

「あなたこそ、何をしているの?」と私は驚いてしまって、少し強い口調でききました。

「考えていたんだ」と彼は言います。「なにを?」

「どうして、散りゆく桜はあんなに美しいかを」

男の人でも、繊細な人はいるんだ。そう思って、関心すとともに、私は彼との出会いに、心の奥底で喜びを感じました。

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